簡易たたら製鉄
たたら製鉄とは・・・ 日本で千年余にわたって受け継がれてきた伝統的製鉄法です。
砂鉄を原料とし、木炭の火力で比較的低温で還元し純度の高い
鉄を得てきました。
先人たちが改良を重ねて辿り着いたその技術は古来より一子相伝
だったので、数少ない文献でその概要がしれるのみで詳細な
作業方法や手順までは残されていない。
本来、操業は3日3晩かけて中断なく行われるが、約5時間でできる
小さく簡易な装置を作ってチャレンジすることにしました。
きっかけ・・・ 2018年1月に芸大生からきた1通のメールでした。
砂鉄から鉄を作って作品を制作したいので協力してほしいという
内容でした。
鍛冶屋といってもやったことも見たこともない技術だったので
出来ないことをやるとは言えませんでした。
数か月後にまたメールが来ました。
2度目は断るわけにはいきません。
そこからチャレンジが始まりました。
よくうちを見つけて、連絡してくれました。
多くの人が引き込まれて、みんなでワクワクさせてもらってます。

第4回は2020年3月28日(土)10時~15時にやります! ※雨天翌日
前回までの経験から簡易たたら炉を改良して山吹2号にします。竹炭100%でやってみます。
火・食・ものづくりを組み合わせたイベントとして計画中。
詳細が決まり次第公開します。

第3回 2019年4月27日(土)
前回から少し改良しました。割り出しやすいように炉を分割式にし、形状も熱がたまりやすいように(左の写真)工夫しました。そして、今回は木炭ではなく竹炭でやってみました。ただ、今回はイベントとして色んなことを同時進行でやったので、たたら製鉄は助っ人に来てくれた方に丸投げになってしまいました。それでも、何もわからないままやり切ってくれて、小さな塊でしたが鉄ができました。竹炭でもできることがわかったので、次回は大きな塊を作ってみせます。

第2回 2018年12月9日
前回の失敗から色々と学びました。①炉を大きく作り直し、「山吹」と名付けました。②送風口を向かい合うように2ヶ所にしました。送風口からの空気がぶつかるところの温度がかなり上がりました。③前日までに何度も薪を燃やして炉を乾燥させました。
作業当日は8時16分作業開始、14時26分終了。作業時間は約6時間でした。
「一釜 二土 三村下」や「一土 二風 三村下」という言い伝えがあり、たたら製鉄を取り仕切る技術責任者の村下(むらげ)の腕前よりも製鉄炉の釜土や炉に送る風が重要視されていました。しかし、良い材料を選び、土や風を生かせるかは村下の力量にかかっています。
炉内の温度は前回よりもかなり上がり、釜土がピンク色にキラキラ輝いていました。割った時に見えた鉄が美しくて感動しました。良い土も風もわからずのチャレンジでしたが、村下の執念でできた鉄だと思いました。

第1回 2018年8月8日
ペール缶のなかに練った土で炉を作り、ファンで送風しました。炉が乾燥しきらなかったので水分に熱を持っていかれました。炉内の温度が上がらず、砂鉄が融ける温度にまで達しませんでした。初めてのチャレンジは大失敗でした。これくらいで少しは鉄ができるだろうと思ってましたが甘かったです。そんな簡単ではないことがよくわかりました。あまりに悔しかったので、駅まで送った道でほぼ無言でした(笑)
でも、やってみて何が足らなかったのかは何となくわかったので、リベンジすることを決めました。

もどる